2015年
1-5月掲示板

872.短信締切  
名前:ymk    日付:2015/5/27(水) 13:2
運営委員各位
短信6月号の締切は5月29日です。
添付資料などはこの日までに短信担当ymkまで提出ください。
よろしくお願いいたします。

871.清掃山行のコース  
名前:Koba    日付:2015/5/23(土) 20:11
清掃山行のコースですが、樹眩霧は御嶽駅からバスとロープウエイで御岳山に行きます。

1.4月20日(月)の第2回クリーンハイク打合せに出席しました。コースは2コース報告しました。

  コースはJR御嶽駅―バス―滝本〜御岳山ケーブル〜御岳山〜大楢峠〜海沢林道〜海沢園地〜奥多摩駅 奥多摩市役所にごみ集積

       JR御嶽駅―バス―滝本〜御岳山ケーブル〜御岳山〜大岳山〜海沢探勝路〜海沢園地 14時集合

2.担当者はゴミの量を担当者の吉岡さんに報告する。090−9248−××××

  ごみは可燃ごみ、不燃ごみ、缶、ビン・ガラス、ペットボトルに仕分けする。ゴミ処理が市役所ではなく、外部業者に委託しているので

 処理できない「地中にうまって錆びた缶」は持ち込まないように言われましたので報告いたします。

3.ごみ回収のビニール袋  クリーンハイク参加者が各自2枚から3枚のレジ袋を持参してもらうようにします。これは昨年度と同じです。

4.ゴミは奥多摩駅近くにある市役所ゴミ置き場にします。(海沢園地で仕分けし、自動車で奥多摩駅市役所に搬入したい)

870.6月7日 連盟の清掃山行のお知らせ  
名前:Koba    日付:2015/5/23(土) 20:1
恒例の清掃山行のお知らせです。
中央区連盟・クリーンハイク
○ 日時 : 2015年6月7日(日) 
○ 集合場所 :JR御嶽駅
○ 集合時間 :午前9時10分 御嶽駅前改札口そば
○ 電車 :新宿駅 7:44−立川駅 8:11−JR御嶽駅 9:01ホリデー快速おくたま1号です
○ 持ち物 :水筒、帽子、お弁当、レジ袋(各自2〜3枚)、救急セット (各山岳会で持参願います)
○ ゴミ集積場 :奥多摩駅近くの奥多摩町役場横ゴミ置き場
○ 軍手、ひばさみ :軍手は20枚、ひばさみ 3つ 連盟にお願いしました。7日当日に御嶽駅で配布します。
○5月25日(月)に連盟で最後の打合せを行います。

備考: 御岳山から大岳山のコースは別紙参照してください。

869.山菜山行  
名前:高橋    日付:2015/5/23(土) 11:3
6月2日奥只見方面で山菜山行を行います。参加希望者は高橋までご連絡ください。

868.霞沢岳締め切り  
名前:oh    日付:2015/5/4(月) 7:5
霞沢岳はメンバーが5人になったので、以後の参加はご遠慮ください。

867.短信5月号  
名前:ymk    日付:2015/4/28(火) 21:31
短信5月号 メール送信致しました。不備等ございましたらご連絡ください。郵送の方はしばらくお待ちください。

866.5月のクライミング計画  
名前:Pt    日付:2015/4/20(月) 21:27
5/8,14,22,28,いずれも甲府幕岩の予定。
初心者可。新緑のクライミングを楽しみましょう。

865.短信4月号  
名前:イトす    日付:2015/3/28(土) 19:14
短信4月号メール送信完了しました。
郵送の方はもうしばらくお待ちください。

864.フェイスブックの赤岳鉱泉の記述からです。  
名前:こつがい    日付:2015/3/10(火) 23:19

ニュースで報道されているように、8日(日)〜9日(月)にかけて、阿弥陀岳で滑落事故が有りました。

私も長野県警察山岳救助隊と諏訪遭対協の救助捜索活動に同行しました。

滑落現場は立場沢側に切れ落ちた200m超の断崖絶壁で、9日(月)早朝は15m超の強風が吹き荒れる吹雪という過酷な状況でした。


阿弥陀岳では、先月に同じ立場沢側で死亡事故が起きたばかりだったので、奇跡的に生きていて無事に救助され、本当に良かったと思います。

現在の阿弥陀岳への一般ルート状況は、冬山上級者向け。

基本的なアイゼン・ピッケルワークが出来ないと登頂することも下山することもかなり困難です。

先月、硫黄岳へ登った際にもストック・アイゼン無しという常識では考えられない装備で登頂している登山者の方がいらっしゃいました。

3月に入り、町は春の様相ですが、山の上はまだ冬山。

先月よりも寒暖の差が著しくなり、南岸低気圧の影響で湿雪が降り積もりやすくなるという八ヶ岳特有の気象状況が有ります。

良識のある冬山装備、自分の技量に合ったコース選択、行動計画を個々の登山者が考えましょう。

救助捜索活動をしている方々も当たり前ですが、命がけです。

遊びだからこそ、もっと慎重に安全に。

「家に帰るまでが登山」ですよ!

残り少ない冬の八ヶ岳を存分に楽しみましょう。



---------------------------

帰るまでが登山、まさにその通りだと思います。

先日、思うところがあってよんだ本には

遭難する人はびっくりするくらい楽天家である、
自分は遭難しない、と思ってるケースが多いとのこと。

自分も含めてですが、みなさん計画立案するとき、
山に行く準備をするとき、今一度地形図やトポや記録、その他もろもろ
検討するようにしましょう。

863.短信3月号  
名前:短信担当    日付:2015/3/5(木) 22:14
短信3月号の発送、完了しました。
何かありましたら、ご連絡ください。

862.<バックカントリースキー>遭難死亡の6割超が雪崩に遭遇  
名前:広報担当    日付:2015/3/5(木) 0:55
毎日新聞 3月4日(水)配信
==================

 ◇雪崩の専門家「危険回避の知識普及が必要だ」

 自然の冬山を滑るバックカントリー(BC)スキーで2011〜13年に遭難して死亡した人の6割超が雪崩に巻き込まれていたことが警察庁のまとめで分かった。雪崩の専門家は「BCスキーシーズンは5月ごろまで続く。危険を回避する知識を普及させる仕組みが必要だ」と指摘している。

 警察庁によると、全国のBCスキーでの遭難者数は11年から統計を取り始め、13年までの3年間で174人に上った。うち34人が死亡。62%に当たる21人が雪崩が原因で、滑落9%、落石と道迷い各3%などと続く。死者は11、12年が各7人だったが、13年は20人と大幅に増加している。

 今季も全国各地で遭難事故が相次いでおり、BCスキーが盛んな長野県では4日現在、6人が遭難し、うち3人が行方不明になっている。

 山岳ガイドらによると、BCスキーは1990年ごろから新雪にシュプールを描く魅力を求めて挑戦するスキーヤーが増え始め、07年ごろには用具の改良もあって愛好者が急増したという。

 研究者や山岳ガイドでつくるNPO法人「日本雪崩ネットワーク」(横浜市)の調査では、09年冬から14年春までのBCスキー中の雪崩による死者は全国で29人。うち9割が雪崩時の捜索に使うビーコン(電波受発信機)を持っており、出川あずさ理事長は「死者の多くは安全に配慮していたが、かつて無事に滑れた経験を信じ、その場の危険性を正確に把握しなかったのではないか」とみている。

 同法人は事故を防ぐため、メーリングリストで、北アルプスの雪の状態などを発信し、愛好者らを対象に講習会を開いている。出川理事長は「カナダでは地域ごとに、行政の助成を受けた非営利団体が雪崩情報を発信している。日本もこうした仕組みが必要だ」と提言している。【巽賢司】


 ◇雪崩回避のための注意点(日本雪崩ネットワーク)

・雪崩の起きやすい38度前後の斜面やすり鉢状の沢筋などでは慎重に行動する

・雪の量や、雪の弱さなどコンディションを把握する

・雪崩が起きやすい場所では、1人ずつ滑るなど、危険にさらされる人数を最小限に

============================

「死者の多くは安全に配慮していたが、かつて無事に滑れた経験を信じ、その場の危険性を正確に把握しなかったのではないか」と文中にありますが、欧米の雪崩リスクマネジメントの教本には「雪崩三種の神器(ビーコン・ゾンデ・スコップ)がスキーヤーらの行動をより大胆に、危険地帯へと導き、雪崩死亡事故を増大させる」と警鐘鳴らしています。また少し古い統計になりますが、「95%の積雪斜面は安定していて、スキーヤー等が何の対策もとらなかったとしても無事に帰って来られる」のだそうです。

最近では、三種の神器のほかに、雪崩に埋まったときに使うアバラングなる補助呼吸器具や雪崩に巻き込まれても埋没を免れる為のエアバックまで売り出されています。“ピッケルストップ”ではありませんが、いざというときに使えるように、とっさの動きを体に染み込ませる必要性があると思いますが…練習できるものなんでしょうか。そんなものより有効な“転ばぬ先の杖”があると思うのは私だけでしょうか?

861.天候急変、見通せず 余市岳救助の3人 スノーモービル頼みも  
名前:広報担当    日付:2015/3/5(木) 0:30
(03/04 北海道新聞社配信)

北海道の後志管内赤井川村の余市岳(1488メートル)で1日から下山できなくなっていた同管内倶知安町の会社経営男性(45)ら男性3人は3日、道警などに無事救助され、下山後、報道陣の取材に応じた。男性らは「1日昼までに帰る予定で、(天候急変には)時間に余裕があると思っていた」と話し、見通しの甘さを認めた。

 余市署などによると、遭難した3人は、山頂から北東に約2キロ離れた標高1300メートルの雪原を歩いているところを自衛隊員に救助された。付近には、ビバーク(非常野営)のために掘った雪穴があったという。

 佐藤さんによると、1日朝から入山していたのは計7人。遭難した3名のうち2名はスキーや撮影担当のガイド役で、知人だった寺田さんら客3人と山スキーに入った。このほか、スノーモービルの運転手2人が、客を山中からスキー場のゴンドラ乗り場まで運ぶ予定だったという。

 しかし、客2人を乗り場に送ったスノーモービルが悪天候で、男性ら3名の元に戻って来られず、3名は「結果的に(下山の)時間が遅れ、猛吹雪に巻き込まれてしまった」とのこと。食料はスノーモービルに積んでいたため、ビバーク時はわずかな菓子しかなく、「『スノーモービル頼み』だった部分がかなりあった」と反省した。

=====================

さすがガイド、落ち着いた対応で無事生還ですね。といいたいところですが、
計画はずさんで、お粗末ですね。
きっと、こんな感じでこれまでも適当に客を連れて歩いていたのでしょう。
客が死なずに何よりでした。
が、客は実名で、しかも住処と職業まで報道され、大いに迷惑ですね。

※記事内の実名部分は全て削って投稿しています。

860.山スキーで3人遭難=北海道・余市岳  
名前:広報担当    日付:2015/3/2(月) 23:28
時事通信 3月2日(月)配信
=====================

 1日午後5時50分ごろ、北海道赤井川村の余市岳で、「悪天候で一緒に山スキーをしていた3人が下山できない」と仲間から110番があった。道警山岳遭難救助隊などが2日午後から捜索している。

 3人は奈良県安堵町の公務員男性(46)、北海道倶知安町の会社経営男性(45)、同ニセコ町の会社経営男性(46)。(※投稿者注:ニセコ、倶知安の2名はバックカントリーガイドの模様)

 道警余市署によると、1日午前から山スキー仲間計7人で余市岳に入ったが、吹雪など天候悪化のためうち4人が下山。同日午後5時すぎ、残る3人から携帯電話で「天候によってはビバークするので心配しないでほしい」と連絡があった。2日午前4時20分ごろ、「ビバーク地点から移動した。バッテリーが切れそうだ」と連絡があったのを最後に、通信が途絶えたという。 

=====================

3名のうちガイドが2名というのは不確定情報ですが、じっと耐えて、無事でいれば良いのですが…。

859.山スキーで雪崩に…悪天候で救助活動、断念  
名前:広報担当    日付:2015/2/15(日) 23:12

日本テレビ系(NNN) 2月15日(日配信
==========================

 14日に長野県の北アルプスの白沢天狗山で山スキーをしていた男性が雪崩に巻き込まれ、警察などが15日の朝、地上から救助に向かった。しかし、悪天候で現場に近づくことができず、途中で引き返した。

 15日午前7時前、警察など9人が長野県大町市の爺ガ岳スキー場から救助に向かった。14日午後1時半ごろ、標高2036メートルの北アルプス白沢天狗山の山頂付近で山スキーをしていた40代男性から「同行者が雪崩に巻き込まれた」と警察に通報があった。長野県原村の会社員(52)が、雪に流されて立ち木にぶつかり、意識を失っていたという。一緒にいた男性が心肺蘇生をしたが意識を失ったままで、2次遭難の危険もあることから1人で下山した。

 救助隊は15日に1600メートル付近まで登ったが、悪天候で現場に近づくことができず、正午すぎに地上からの救助活動の中止を決めた。

 警察は16日に天候が回復すれば、ヘリコプターによる救助活動を行う予定。

==========================

事故の発生は不運か、不注意かは分からないものの、パートナーは“心肺蘇生を試みた”うえ、その場に留まるのは遭難のリスクがあると判断して下山したとのこと。これは、冷静で的確な対応だと思いました。携帯電話で救助要請したら、救助機関からそうするように指示されたのかも知れませんが、事故発生時は気が動転したりして、そういった指示のとおりに動くことすら難しくなります。

もし、報道が事実なのだとしたら、この下山したパートナーは日頃から遭対トレーニングを怠り無くやってきたのだと思います。

858.阿弥陀岳遭難  
名前:oh    日付:2015/2/15(日) 22:23
まだ情報が断片的で、遭難パーティーのたどったルートがよく分からない。

信濃毎日の記事だと、中岳とのコルから間違って南に下ってしまったという。
つまり立場川源流に。

南北逆に下るのも信じがたいが、方角を確認せずに下りすぎてしまったということはあるかもしれない。
でも、それだったら登り返せばコルに出る。

遺体が発見されたのは立場川源流より西の南稜よりさらに西の2ルンゼ。
報道では2ルンゼとしか出てなかったけれど、当然、広河原沢の2ルンゼだろう。
コルから南に下ったのなら、そこから南稜を越えなければ、広河原沢の上部には行けない。

北に下る所べきを南に下り、さらに間違いに気づいて西に登って行くというのは、ありそうもないように思う。

一方、毎日の記事では、間違って南稜を下っていることに気づいてビバークしたという。

こちらの方が遺体発見現場に近いが、山頂のすぐ南には南稜のP4の壁がある。

通常、南稜を登るパーティーはP4を避けて左から巻いて山頂に出る。
この巻き道自体は問題ないところだけれど、これを下ったのだとしたら、山頂の下りだしの第一歩から東に下るべき所を南に下っていたことになりそう。

下り出しで方向を確認しなかったのだろうか。

間違って南稜を下ったのなら、なぜそちらに下ったのか、それがポイントだろう。

遭難者を批判するのでも、美化するのでもなく、事実に向き合って再発防止に役立てる必要がある。
それは山に登る者の務めでもあると思う。

857.<八ケ岳遭難>雪中の発見2遺体は学習院大生と確認  
名前:広報担当    日付:2015/2/11(水) 19:48

毎日新聞 2月11日(水)配信
=======================

 長野県原村の八ケ岳連峰阿弥陀(あみだ)岳(2805メートル)で学習院大学山岳部員2人が行方不明となっていた遭難で、県警茅野署は11日、2人の遺体を発見した。発見された遺体は学習院大生と確認された。

 阿弥陀岳南西の斜面「第二ルンゼ」付近で、雪に約1.5メートル埋まった状態で見つかったという。

856.八ヶ岳連峰で不明の学習院大山岳部の男女2人 遺体で発見のもよう  
名前:広報担当    日付:2015/2/11(水) 19:30
下の投稿の続報です。

以下、各メディア情報をつまみ読みです。
========================================

茅野署によると、2人はともに山岳部に所属し、ほかの部員3人と今月7日、美濃戸口(茅野市)から入山。8日に行者小屋テント場(同市)から阿弥陀岳(原村)に登頂し、下山中に道に迷ってビバークした。9日朝、二手に分かれ、3人は行者小屋テント場まで無事に着いたが、2人は夜になっても現れなかったという。
(朝日新聞デジタル 2月10日(火)配信)
※この情報からすると阿弥陀北稜か阿弥陀北西稜に向かったような?
 ま、メディアの情報なんてほとんどアテにならないけど。


長野県警は11日午後3時ごろ、同県の八ケ岳連峰の阿弥陀岳(2805メートル)で行方不明になっていた学習院大山岳部の男子学生(22)と女子学生(19)の2人とみられる遺体を見つけた。茅野署によると、阿弥陀岳の南西斜面付近に2人の持ち物があるのをヘリから確認し、付近を捜索したところ、2人を発見した。
(朝日新聞デジタル 2月11日(水)配信)


 長野県の八ヶ岳連峰の阿弥陀岳で、9日から行方がわからなくなっていた学習院大学の学生とみられる男女2人の遺体が見つかりました。
 行方不明になっていたのは学習院大学山岳部の主将を務める4年の22歳の男子学生と、1年の19歳の女子学生の2人です。
 警察などが11日朝から捜索を再開した結果、午後になって、阿弥陀岳の南稜脇の岩場で、若い男女の遺体が見つかりました。
 遺体はロープでつながった状態で雪に埋まっていたということで、警察は、現場の状況から2人がロープで体をつなぎ、稜線を歩いている途中に誤って転落したのではないかとみています。
 所持品からは、大学に提出した登山計画書が見つかっていて、警察は、遺体は行方不明になっている山岳部員とみて、確認を急いでいます。
(TBS系(JNN) 2月11日(水)配信)
この記事はここ


“雪の中からロープが絡まっている状態で発見された”との情報も(日本テレビ系(NNN))
※安全確保のためにザイルを活用したようだが、“絡まっている”ことから、
 恐らく、パートナー滑落時の引き込まれ事故と見受けられます。 

========================================
事故が起きるときには、事故に至る前にそれを避けうる分岐点が必ず存在します。
その分岐点がどこにあるのか?それを問い続け、今後の事故防止に役立てなければなりません。
以下、私見ですが、分岐点を探るための疑問点を挙げてみます。
情報が少ないので単なる想像の域は出ませんが、
かえってそれが様々なリスク要素を認識させるための遭対トレーニングにもなると思っています。

・トレーニング的山域との認識が判断を誤らせなかったか?
 (大寒波襲来、ネット情報を確認しさえすれば悪天候は容易に予想できた。)
・下山遅れ&ビバークは仕方なかったとして、その判断のタイミング、位置はより安全を配慮したか?
・何故パーティーを分散したのか?
 分散が仕方ないことだったとすればその理由は?
 分散時のメンバー構成は適正か?
・南稜を下るつもりだったのか?
 ならば何故南稜を下山道に選んだのか?
 それとも南稜下っている認識が無かったのか?
 読図を試みなかったのか?
・ザイル使用に不安要素は無かったか?
 コンテ登攀時の引き込まれ事故事例を知っていたのか?

 等々、山に行く前には遭難対策として事前検討せねばならないことが山積みです。
 
 山を愛する者の死は悲しい。特に、前途ある学生クライマーの死は。

 山は誰にでもその懐を開き、その美しさを堪能させてくれる。
 しかし、山は誰かれの分け隔てなく、その脅威の牙を剥く。

 このことは忘れないでほしいと思います。

855.学習院大山岳部の男女2人、八ヶ岳連峰で遭難か  
名前:こつがい    日付:2015/2/10(火) 22:34
2015年2月10日 13時25分
読売新聞


 9日午後11時頃、長野県茅野市と原村にまたがる八ヶ岳連峰・阿弥陀あみだ岳(2805メートル)を登山中の学習院大山岳部員から、男女2人がキャンプ地に戻らないと、茅野署に通報があった。

 同署は遭難したとみて10日朝から捜索している。

 発表によると、2人は東京都杉並区の4年男子学生(22)と千葉県松戸市の1年女子学生(19)。山岳部計5人で4泊5日の予定で7日に入山した。8日に吹雪で道に迷い、3人は9日、キャンプ地に到着したが、2人が戻らず、連絡のついた山岳部監督を通じて救助を求めた。10日朝に捜索隊と合流した3人も、軽度の凍傷などを負っているという。


私事ですが、所属していた会ではないにしろ、母校のことなので。
知り合いのツテからの情報によると、阿弥陀南稜の事故で4年生男子は主将で6000メートルだか8000メートルだか(すいません、ちょっといい加減です)の経験がある人だそうな。
詳細はわかりませんが、それだけ経験あっても事故が起こるときは起きます。

低山だろうと高山だろうと起きるときは起きます。

計画書提出云々が社会問題になりつつありますが、
なにもないだろう、そういうところに限って事故やら事件は起きます。

みなさん、身近に起きる事故を決して他人事と思わないようにしましょう。

854.短信2月号  
名前:みえさん    日付:2015/2/1(日) 17:42
短信2月号のメール送信、完了しました。
郵送はもう少しお時間ください。
何かありましたら、ご連絡くださいませ。

853.登山計画書をポストに提出したからといって、助かるわけではない  
名前:広報担当    日付:2015/1/27(火) 21:45
● 35歳男性が遭難か 山形・米沢市 西吾妻山

 (テレビ朝日系ネット記事 1月24日(土)配信)

 千葉県の35歳の男性が山形県米沢市の西吾妻山に登山に入ったまま行方不明になっています。警察は遭難したとみて、24日朝から捜索を始めました。

 遭難したとみられているのは、流山市の会社員・男性です。23日正午ごろ、男性の父親から「息子が21日から行方不明になっている。同僚の話や本人のパソコンの履歴から、米沢市の天元台に行ったようだ」と山形県警に通報がありました。その後の調べで、天元台スキー場で男性が提出した登山計画書が見つかり、21日に日帰りの予定で、隣接する西吾妻山の山頂を目指していたことが分かりました。警察では、男性が遭難したとみて、24日午前9時から20人態勢で捜索しています。

● 米沢・天元台の不明男性、捜索打ち切り

 (山形新聞 1月27日(火)配信)

 登山のため米沢市の天元台高原スキー場から入山し、行方が分からなくなっている千葉県流山市の会社員・男性(35)の捜索は26日朝から再開された。手掛かりは得られず、米沢署はこの日で捜索を打ち切った。

 同署によると、署員や置賜広域行政事務組合米沢消防署員、市職員計8人が同スキー場最終リフト乗り場に提出されていた登山計画書のルート周辺のほか、同ルートから延びる登山道を捜索。福島県警ヘリも出動し、西吾妻山を広範囲に捜索したが、有力な手掛かりは見つからなかった。越野さんは21日に1人で入山。父親から届け出を受け、24日から捜索が続けられていた。同署は今後、有力な情報が寄せられた場合、捜索を再開する。

=======================================

↑↑↑ 山行管理者や山行計画を知る家族・仲間がいなければ、登山口に計画書をポストしても役に立たない。届出を義務化したり、義務化を検討している地域もあるようだが、それに大して意味があるとは思えない。通常、下山報告・下山届があろうが無かろうが、捜索願や救助要請があるまでは公的機関は誰も動かない。無事の下山を確認してくれるわけではない。(※岐阜県の登山届条例のリーフレットを確認したが、下山届の義務までは明記されていない。)

逆に、登山口や地元警察に届けが無くても、山行管理者や山行計画を知る家族・仲間が居さえすれば助かる可能性は高まる。計画書なんて捜索願や救助要請のときにFAXやメールで送れば事足りる。いや、書面で送る必要すらない。電話で話しさえできれば必要な情報は伝わる。

=======================================
<以下の記事は参考の投稿で、表題とは関係ありません。>


● 山スキー不明、早大山岳部OB3人捜索打ち切り

 (読売新聞 1月26日(月)配信)

 長野県の北アルプスで17日から行方不明となっている男性3人について、大町署は25日、捜索をいったん打ち切ると発表した。

 3人は山スキーをしていたとみられるが、同署は「どこを滑っていたのか正確な情報がないうえ、積雪も多く、捜索範囲が絞れない」としている。今後はヘリによる定期的なパトロールに切り替え、新たな情報があれば地上からの捜索を再開するという。

 行方不明になっているのは、いずれも早稲田大山岳部OBで、名古屋市の会社員・男性(59)、神戸市の無職・男性(66)、埼玉県富士見市の会社員・男性(57)。3人は長野県小谷(おたり)村や白馬村で山スキーをするため、16日に2泊3日の予定で白馬村を訪れていた。

852.多発する冬山遭難 遭難は「出発前」の自宅から始まっている?  
名前:広報担当&HP担当    日付:2015/1/20(火) 21:20
「遭難のしかた教えます」(山と渓谷社)というドッキリするタイトルの本を著書にもつ丸山晴弘氏への興味深いインタビュー記事を見つけましたので、URLを貼り付けます。(後ほど、資料置き場にも入れておく予定です。)

雪山初心者の会員のみなさま、この機会にご一読ください。

http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150119-00000007-wordleaf-nb

851.雪崩動画三連発 「シュプールがあったとしてもそれは安全を保証しない」  
名前:樹眩霧山滑り隊@隊員1号    日付:2015/1/19(月) 21:55
以前に紹介した動画も入っています。
どの動画も注目すべきは、“先行シュプールがあること”です。
たとえ“登り”であっても、人のトレースのみをあてにするのはやめときましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=ky094rn1Dz0

https://www.youtube.com/watch?v=zDI5108RXok

https://www.youtube.com/watch?v=9kMAJt9mWmc

850.続・相次ぐBCスキーヤー・スノーボーダー雪崩遭難  
名前:樹眩霧山滑り隊@隊員1号    日付:2015/1/19(月) 21:11
下の投稿を終えて就寝し、目覚めてみたら朝からNHK等で騒ぎになっていました。

C 北アルプスで男性3人行方不明、遭難か(日本テレビ系ネット情報等)

 長野県北アルプスで自然の斜面を滑るバックカントリースキーのため入山していた男性3人が、下山予定の18日になっても戻らず、行方がわからなくなっている。警察は遭難した可能性もあるとみて捜索している。

 行方不明になっているのは、名古屋市の男性(59)、神戸市の男性(66)、埼玉県富士見市の男性(57)の3人。3人は山岳仲間(早大山岳部OBだそうです)で、16日から自然の斜面を滑るバックカントリースキーを目的に北アルプスへ入山していた。17日、白馬村の民宿に宿泊する予定だったが戻らず、18日になって家族が警察に連絡した。

計画書には“真那板山”(小谷村)、“大網地区”と書かれていた。

 19日早朝から捜索する予定だったが、天候が悪く3人の居場所も分からないため、山に入れない状態が続いている。


C-2 3人不明、スキー場で車2台発見 白馬村(日本テレビ系ネット情報等)

 長野県白馬村の北アルプスで、自然の斜面を滑るバックカントリースキーに訪れた男性3人が行方不明となっているが、3人のうち2人のものとみられる車がスキー場で発見された。

 3人は別々の車で訪れていて、2人の車が白馬村のスキー場(※映像からするとHAKUBA47のもよう)で発見された。警察は天候の回復を待って捜索を行うことにしている。

=================================

“居場所が分からない”のでは捜索のしようもないですよね。
どこかでじっと耐え凌いでくれれば…と祈るばかりです。

山スキー、アイスクライミングなどは、天候や氷雪のコンデションにより
現地でルート変更、計画断念→変更をせざるを得ない場合が多々あります。
みなさんせっかくのお休みをフイにしたくないでしょうから、
そんな時のためにサブプランを立てておきましょう。
悪天候等でも比較的安全に楽しめるルートを準備しておくことです。

スキー、スノボなら、天候・積雪の条件がよければ“攻め”のルート。
森林限界を超えたエリアに攻め入り、無立木斜面をかっ飛ばすのです。
悪天候のリスクや雪崩リスクを察知した場合は、
安全性を重視しつつも、その中で最大限楽しめるルートに変更するのです。
具体的にはオープンバーンを避け、ツリーランを楽しむルートに。
ツリーランは風雪を和らげ、雪崩リスクが軽減(ゼロにはならない)されますが、
立木衝突、ツリーホールや沢地形への転落、道迷いなどのリスクが伴います。
アルパインのオープン斜面もツリーのテクニカルなルートも、
それぞれに雪山の楽しみがあるものです。
どうしてもリスクが避けられず、不安が取り除けない場合は、
ズバッと別の山域に転戦するとか、スキー場で滑り倒すでもいいと思うのですが。
山はいつでも都合よく晴れるわけじゃないし、雪が安定しているわけでもない。
だから、あらかじめサブプランを考えておく方が得策でしょう。

そしてそのサブプランを計画書に記載し、山行管理者に伝えておきましょう。
そして入山直前に電話、メール等の手段で“サブプランに変更した”旨を
山行管理者に伝えましょう。

“何が何でもこのルートを、この機会に登り切らなければ…”なんて登山を展開している会員は当会にはいないと思うんですが…、どうでしょうか?
ある会員は、つい先日「4年がかりで宿題を提出した」と山行報告してました。
“いつも心にアドヴェンチュアを”がモットーではありますが、
上記のようなスタンスでゆったり、余裕を持って山遊びに興じたいと思います。

(投稿直前の21時NHKニュースでもトップ扱いだ。)

849.相次ぐBCスキーヤー・スノーボーダー雪崩遭難  
名前:樹眩霧山滑り隊@隊員1号    日付:2015/1/18(日) 21:42
先日のカグラでのスノーボーダー遭難騒動に引き続き、また事故の報道が飛び交っています。残念ながら今度は死者も発生しています。

@ 妙高市・粟立山 スノーボーダー1人死亡

17日午前、新潟県妙高市の粟立山で、上越市の38歳の男性から「友人とスノーボードをしていて雪崩に巻き込まれた」と消防に通報がありました。
警察と消防などは17日に捜索を開始するも悪天候で視界なく、捜索を中断。18日朝から捜索を再開したところ、山の斜面で2人を発見し、防災ヘリで病院へ搬送しました。1人は意識があるものの、もう1人は意識がなく、搬送先の病院で死亡が確認されました。

警察によりますと、死亡が確認されたのは上越市の会社員男性48)で、コースではないところを滑る「バックカントリースノーボード」をしに粟立山を訪れていたということです。(NHKサイトからの情報)

※粟立山は旧新井スキー場で有名な大毛無山の北側の山です。

A 妙高市・赤倉スキー場外 行方不明のスキーヤー1名発見、死亡

妙高市田切の赤倉観光リゾートスキー場では17日、スキーに来ていた名古屋市の大学院生男性(35)が行方不明になりました。警察が捜索したところ、18日午後1時前、ゲレンデのコース外で雪に2・2メートルほど埋まった状態で倒れているのを発見しましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。死因は窒息死。警察は、山スキーをするためにコース外に出たところで雪崩に巻き込まれたとみています。

このスキー場はコースから「バックカントリー」に向かうことができる場所として知られ、死亡した男性は「コースを外れて頂上から尾根沿いに滑る」と友人に話していたということです。(asahi.comなどから情報をまとめたもの)

B 長野のスキー場で雪崩 外国人2人死亡

18日午後、長野県山ノ内町のスキー場で雪崩が発生し、巻き込まれた外国人2人の死亡が確認されました。

18日午後3時前、長野県山ノ内町にあるスキー場「竜王スキーパーク」で雪崩が発生し、外国人2人が巻き込まれたと消防に通報がありました。
消防やスキー場の従業員が現場に向かい捜索したところ、およそ30分後にスキー場のコースから外れた斜面の雪の中で男性2人が見つかったということです。
2人はヘリコプターで長野市内の病院に運ばれましたが、午後5時半ごろ死亡が確認されました。

スキー場によりますと、雪崩が起きたのはスキー場の中腹にある「木落しコース」と呼ばれる上級者向けのコースの近くで、2人はほかの友人3人とスキーに来ていて、当時はコースから外れた場所を滑っていたということです。

警察は当時の状況について詳しく調べています。

竜王スキーパークでは、雪崩などの危険があることから利用者に対してコースの外に行かないよう、看板を設置したり場内放送などで注意を呼びかけたりしていたということです。また18日午前中、コースの外の滑走が禁止されているエリアで利用者が確認されたため、パトロール隊が場内を回って改めて呼びかけていたということです。

===========================

死者や事故者を鞭打つのは忍びないが、とにかく事故無く下山して、地元自治体や地元住民、地権者と揉め事にならないようにして欲しい。スキー場ではスキー場のルールに従って遊ぶべきで、場外滑走黙認スキー場(カグラとかね)以外では場外滑走は慎むべき。

こんなに事故が続くと“遊び場”に規制が入ったり、“山滑り遊び”が悪者扱いされたりして、なんか肩身の狭い思いをしそう。

最近はただでさえ“登山届け”を強調されてうんざりしているのに、これ以上、登山に興味がない人たちが作る法令にこうるさくつつかれるのはごめんです。
(注:自治体や警察に届出る必要はないという意味で“うんざり”と言っているもので、計画書が要らないとは言ってませんよ。)

<度重なる事故で山屋が失った遊び場と自由>
・剣岳&谷川岳(登山禁止、条例規制)
・カグラBC
・フリーのゲレンデ(あちらこちら) etc...

848.短信1月号を送ります。  
名前:短信担当    日付:2015/1/2(金) 0:55
郵送の方はもう少しお待ちください。
よろしくお願いします。

よい年をお迎えください。
何か不備があれば お知らせください。




KAKO