堀内沢は良かった。
小林さん、お世話になりました。
ダムに水を取られて水深10cmしかない玉川本流を渡渉して入山。
下流の小滝も水量豊富で迫力があり、岩肌もきれいで非常に明るい。
初日の幕場はマンダノ沢出合、同沢左岸。
中流は、直登の厳しい滝と深い釜が連続し、高巻きも滑りやすいいやなところがある。
「日本百名谷」に写真付きで「左手をシャワーを浴びて越える」となっている
「くの字滝」は、落ち口の水圧に負けて登れず、中央は登れると思うけれど、
ピンが無く、やむなく右端を越えた。「滑り台」ほか、楽しい滑も源流まで数多い。大滝は左岸から大高巻きして15m懸垂下降。次の滝と台形滑の間で2日目は終了。
酒の残りはわずかでも、焚き火にあたりながらイワナの味噌汁をいただき、滝の音を
子守唄に、幸せなビバーク。3日目は、台形滑から30m滑まで、滑を次々に越え、水源に。
源流にアジサイの花が咲いていた。雪が解けてから成長して、やっと9月になって
咲いたのだろうか。遡行は予想を越える中身の濃さで、最後のヤブも予想を越える濃さ。
両腕が疲れた。やっと達した山頂のお花畑はもう終わり。下山路は、リンドウや
ウツボグサ、ハクサンフウロ、イブキトラノオなどが紫やピンクの花を咲かせていた。
薬師岳から携帯でタクシーを予約。タクシーがどこまで入るのか、よく分からなかったが、
薬師橋の少し東の通行止め標識のある地点、地図上の標高460mあたりだった。
天気も曇り一時雨、一時晴れで、まずまず。充実した三日間だった。
【大橋】